皆さま、今晩は。沖縄はグッと気温が下がって南国らしからぬ寒さですね。風がとっても強い日は、上着を羽織らないと風邪を引きそうです。
これからエアコンの暖房を使う事も多くなる季節ですが、話は少し季節を逆に戻して、夏場のエアコン本体からの水漏れのお話です。
夏場にお客様から、本体から水がちょんちょんと漏れて困るので、買ったお店に問い合わせたら、汚れが原因みたいだから掃除に来て下さい!と言われることが多いのですが、お伺いしてエアコン清掃をして、内部も外のドレンホースも、キッチリ掃除しても、水漏れが止まらない事があります。
私たちも困り果てて、色々と原因を探って行ったのですが、
エアコンの傾斜も大丈夫、汚れもなし、ドレン詰まりもなし、初期不良機種でもない、、
汚れ起因であれば、当然詰まりを取ってやれば止まるはずなのに、、
会社立ち上げの頃は、お客様のエアコン本体の水漏れを止める事が出来ずに、悔しい思いをした事が何度かありました。
ある日、どうやっても止まらない水漏れの原因をメーカーの修理の方が、一発で言い当ててくれました。
それは、、、
エアコン本体の真後ろの穴が塞がれてない、、
これって一見普通のように見えてしまうのですが、施工不良です、、
街の電気屋さんや施工業者さんを決して責めているわけではなく、メーカーの指示と、施工が少しずれているのが現実だと思いますが、それから何台も水漏れを起こしている原因が、この穴がパッキンで埋まってなく、結露を起こしているという事がわかりました。
熱移動の法則で、夏場、透明なグラスに冷たい水を注ぐと、グラスの表面に、たくさん水滴が出来るのと同じ現象で、日中、太陽が当たる壁の中の高温の空気が、この穴に向かってというか、エアコン本体はとても冷たくなってますから、そこに向かって移動し、エアコンカバーの内部で水滴が発生するという現象です。
穴を開けて配管を外に出す方法として、隠蔽配管、露出配管という2種類の外だし方法があるのですが、まず、隠蔽配管とは、内壁をくり抜いて、壁の中を壁の下まで配線と汚水ホースを通して、外の壁の下の方に穴を開けて、そこから線を外に出す方法です。
露出配管とは、内壁から、直線的に外壁まで穴を開けて、そこにプラスチックの土管のような、スリーブ管と言うものを入れて、外に線を出す方法です。(スリーブ管が付けられてなく、そのまま外壁まで配管されている事もあります。)
隠蔽配管は、外観が、露出配管と違って外壁を這う線を隠すプラスチックカバーが要らないので、壁の美観を損なうことか少ない方法と言われています。
ただ、この2つどちらにしても、部屋側の穴は塞がないと結露します。隠蔽配管の場合、特に壁の中の湿気を含んだ熱い空気をもろに吸い上げてしまいますし、ゴキブリや小動物が、エアコン本体に侵入する原因にもなります。
露出配管の場合でも、スリーブ管自体が薄いので、完全な断熱効果は無く、やはり外からの直線上の熱気、壁の中の熱気を吸ってしまいます。
よくネットでも、専門の取り付け業者、電気関係の方が、内壁の穴はそのままにして、パッキンで埋めないのが普通です、というふうに、質問コーナーの答えに書いてある事も多いのですが、これは大きな間違いであり、メーカー各社に問い合わせても、どのような配管方法であったとしても、内壁の穴は塞いでないのは、施工不良、との事です。
この水漏れのたちが悪いところは、取り付けて、3年間は漏れないのに、ある日突然、エアコンの傾斜、その日の天気、湿度等で一気に漏れが始まるところです。
下の写真で説明をさせてもらってますが、エアコン清掃したのに水漏れが止まらないって方がいらっしゃいましたら、是非参考にしてみてください。
水漏れの原因は、エアコンガスが少ない時にも起こりますし、何十種類と理由がありますので、一概にこれが原因と、特定出来にくい現象です。8割は本体の汚れ、外のホースのつまりなのですが、後の2割は予想だにしない事が原因だったりします。
最悪の場合、下のテレビに水滴が落ちてショートして発火する可能性もありますので、自分のエアコンがどうなっているかを一度チェックしてみて下さい。
エアコン本体真後ろの配管出しの設計の方は、その場所付近のエアコンの底を指でグッと押してやると、穴が埋まっているかどうか、確認できます。
もし、指が入るくらいの暗い穴が開いていたら、早急に、パッキンか、固い紙粘土で埋められる事を、強くオススメします。